さらに時は過ぎ、後に禁門の変と呼ばれる政変が起こった。


長州藩が、京の町に火を放ったのだ。


京都守護職松平容保らの排除、という長州の陰謀が火種となって起こった激しい市街戦。


火は家から家へと燃え移り、京は炎に包まれ、多くの死者を出した。


激しい戦闘の後、長州藩は敗北、幕府は圧倒的勝利を収めた。


その後、長州藩は“朝敵”という汚名を付けられ、天皇の敵となってしまう。


そして日本の歴史が流れている一方で、新撰組も行動を起こしていた。


局長を始め、藤堂さん、そして永倉さん他十数名が江戸へ向かい隊士の募集を始めたのだ。


俺や小松、副長は屯所で待機。


そして入隊したのは、伊東甲子太郎を筆頭とした人達。


これにより、新撰組に亀裂が生じるのではないかと、些か不安を覚えた。