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それからしばらく時間が経って、小松の歓迎会をやることとなった。
だがそれは、歓迎会という名の、小松の本心を見分けるもの。
副長たちは、もしも酒を飲んで酔えば、本心が見えてくるとでも思ったのであろう。
だが、思いがけない事実が発覚した。
それは、未来には、二十歳にならないと酒を飲めないということ。
小松はまだ十七だということ。
だから小松は、頑なに酒を拒んだ。
だが、藤堂さんが無理やり酒を飲ませ……小松は、少し酔ったのか部屋から出てしまった。
「これじゃあ分かんねぇよ……」
その途端、長くため息を吐く副長。
ため息をつきたくなるのも当然だろう、これで小松の本性が出ると思っていたのだから。
「……山崎」
「はい」
「小松の様子見てこい」
「分かりました」
副長に言われ、俺はそっと小松の後を追った。