闇ノ雫



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そして、それらのことを近藤さんの口から小松に知らせた。


小松は当然、驚いたような表情をしていた。


まさか、時空移動など信じてもらえるわけないと思っていたのだろう。


だが実際は信じていない。


──俺以外は。


しかし、俺は監察方。


的確な情報を局長達に知らせるのが、主な仕事だ。


俺は、そんな感情を表に出してはいけないのだ。


そのようなことをすれば、新撰組にも影響が出ることは明白だった。


そんなある日のことだった。





「……山崎さん、ちょっといいですか」





外の監視を終え、部屋に戻ると、障子の前に沖田さんが立っていた。


待ち構えていたのだろうか。


俺に話があるのは副長や局長くらいしかおらず、これは珍しい展開だった。


だが沖田さんのこの様子だと、監視ばかりの俺が時間が空くのを見計らっていたようだった。