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伊東さんの暗殺をし、さらに御陵衛士の隊士達も新選組が襲撃。


これは後に、油小路事件と呼ばれる。


……藤堂さんは、この事件で亡くなってしまった。




「う……っ」




屯所内を歩いてくると、庭から聞こえてきた嗚咽。


それはまさに、小松の物で。


……また、泣いてるのか。


小松はいつも、隠れて泣いてしまう。


思わず駆け寄ろうとしたが、その足は止まった。


木にすがりつく小松の体を、副長が抱きしめていたから。


そんな光景を目の当たりにし、俺の心は複雑な物になっていった。