【企画】いざ、勝負【キャラバト】


久方が口元に笑みを浮かべるのを横目で見て、そういえばこの間ね──と依子は早速、友達のことを饒舌に語り出す。その時のことを思い出したのか、顔には笑みを浮かべ、身振りを加えての話。


どうやら彼女の周りには多くの友達がいるらしい。一つの出来事からどんどん話が広がっていく。この調子では、神社に着いても語り切ることは出来ないだろう。


次は何を話そうか。たくさんありすぎて困るなぁと思いながらも口は止まらず。


そして隣で話を聞きながら、久方は自身の式神を思う。友達とは言えないものの、過ごした時間は最も長い。主従の関係は必要だとは思うが、依子の考えもまた一つ。



様々な感情を胸に秘め、お互い有意義な時間を過ごすことになった。