吸血鬼たちに甘く囁かれて

「みんな私の食べたいのも知ってたっけ?」


こうも全員が私の食べたいのもを持っていると少しびっくりする。


「いや、だって祈織こういうの食べたそうじゃん」


……それで食べたいのもがあっているもんですごいよね。


――ぴと


「ひゃっ……冷た!!」


「ほら、早く食べないと溶けるよ」


黒崎君が両手のかき氷を差し出してきた。