吸血鬼たちに甘く囁かれて

「あれは悪かった……」


しゅんとしたように答える黒崎君。


何気にかわいい……


そんなこと言ったら殺されそうだから言わないけどね。


「ま、まあ別にいいけど」


私にかわいく言っても無駄だけど素直に謝ったからよしとした。


「それはそうとして私の仕事は?」


「仕事?」


質問に質問で返さないでほしい。


「さっき頼まれた書類のコピー終わったし、他に仕事はないのかなって……」