頬に手を当てたお母さんが、おそるおそるといった様子であたしの方を見る。





???




いったい、なにごと?








「…………ねぇ、美遊」





「ん? なに?」





「あんた………荷造り、やってあるわよね?」





「……………は?」






ニヅクリ??




なんの???








あたしがぽかんとしていると、お兄ちゃんが頭を抱えた。






「ほらぁ〜〜〜っ!!


やっぱり、やっぱりな!!


美遊のやつ、完全に忘れてる!!」






「えっ!? なんの話!?」






「〜〜〜旅行だよっ!!


お前が冬休みになったから、今日から旅行に行く予定になってただろ!!」







わなわなと震えるお兄ちゃんの指が差した先には、カレンダー。







「………………あ」







そーだった…………。