「実はね、海来るの初めてなんだー」



すると澪ちゃん以外がビックリした様子。



え、いやそんなビックリすること?



私より年上の人で来たことない人なんていっぱいいると思うけど。



「しゃあない。俺様が海を伝授してやるよ!」



腕を組み、顎をあげ私を見下ろす。



「あ、うん。できれば皆に「おら!行くぞ!」」



「伝授してもらいたい」と言おうとするも
バカでかいその声にかき消されてしまった。



ちょ、それより!



「バカ!手離して!海はダメーーッ!!!」



腕を掴まれ、大海へと引きずり込まれた。