ふわふわと、雲の上を歩くような気分。 俺は、テーブルの上に顔を伏せる。 「……白井は、さ」 「ん?」 ぽつり、とつぶやく。 その声は、情けないことに切なく、寂しそうに聞こえる。 「……こうやって、毎日家族で飯食ってんの?」 しばらく、沈黙が続く。 それから、 「うん」 と、小さな声で返事が返ってくる。