視線は、ちょうど俺の斜め下、制服の膝あたり。 「……?」 右足に、なにか捕まっている。 なんだ、と思ってみてみると─── 「……」 「……」 ガキ、がいた。 確かこの辺の近くにある幼稚園の制服を着て、なぜか───俺の制服のズボンを掴んだまま離さない。 思い当たる節もない、というかこんなガキ知らない。