少年は叫んだ。 「早く出ていって! お願いだから皆 出ていって!」 周りの子ども達は、白い目で少年を見た。 『何言ってるの。 だめよ、意地悪しちゃ。』 先生が言った。 少年は、小さな世界で泣いた。 「どうして皆 分かってくれないの!?世界は滅びてしまうのに!」 周りの子ども達は、そんな少年にはもう見向きもせず、各々で遊んでいる。 先生も呆れたように少年を見ていた。 12時43分、世界は滅びた。