小さな部屋の隅っこで、ブロック玩具で遊ぶ少年が、ふと思い立ったように呟いた。


その言葉に、誰もが興味を示した。


『どうして世界は滅びるの?』


『どうやって世界は滅びるの?』


『私達も、死ぬの?』


問いが飛び交う中、ひとりの大人びた少年が呆れたように言った。


『人間が居る限り、世界は滅びないよ。』


その少年の言葉を、何の悪気もなく、ただただ無垢に否定する。


「人間が居るから世界は滅びるんだよ。」