浮き足だっていた気持ちが、急に萎んでいく。 私、今もあの頃も、全然有川くんの本心が分からないよ。 そしてそれに不安を感じている自分の気持ちも分からない。 おまけに有川くんに会えたら埋まる気がしていた胸の隙間も、まだポッカリと空間を残したまま。 再会したからと言って変わったことなんて、……一つもなかったんだ。