プロフィール
秋野桜
【会員番号】45978
気ままにお話を書いてます。
★最新完結
『きみだけのメリー・プレゼント』
★お知らせとお詫び
『この恋を、笑って思い出せるように』
『いつでも一番星』
→しばらく更新停止となります。裏でぼちぼち書いていくので、再開する際はまたお知らせします。
『ここで息をする』
→当面の間、メイン更新です。
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作品一覧
総文字数/158,510
恋愛(その他)224ページ
公開リスト一覧
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レビュー一覧
2015/11/09 09:34
ネタバレ
切り取られた永遠
とある夏、ひまわりのように笑う美月が事故で亡くなってしまった。大好きな彼氏を残して――。
そんな美月の霊が見えるようになった陽鶴。彼女の姿が見えるのも、声を聞くことが出来るのも自分だけ。それはなぜなのか疑問は残るけど、陽鶴は美月の助けになろうと動き出していく。ひと夏の幻のような永遠の日々の中で。
伝えたくても伝えられない。そんな状況の美月ちゃんの思いも、それを目の当たりにする陽鶴ちゃんの思いも切なかったです。
陽鶴、美月、杏里、穂積の4人で過ごす日々は、不可思議だけどかけがえのないもの。だけど奇跡はいくつも望めるわけでもなく、その現実を知る度に胸が痛くなる。
陽鶴ちゃんたちの優しい思いに触れるたびに泣けてきたけど、決して悲しいだけのお話ではない。だって大切なことは彼女にたくさん伝えてもらったから。
「美月ちゃんを永遠にする」
この文章のその先の温かな未来をどうぞ見届けください。
2015/11/02 12:54
ネタバレ
秘色色の青春
どの世界にいても何かしらの価値で人は分けられてしまう。その人の声を聞かずに決められた価値で階級をつけられる。
『我々は反乱軍である』
これはそんなヒエラルキーが成り立つ世界で思いを叫び、声を聞こうと戦う人達の物語。
全員が平等であればいい。私の声を聞いてほしい。理解してほしい。でも現実はそう上手くいかない。信頼していた人に裏切られることもある。優劣で上下関係を作られる。全員が分かり合えるわけでもない。
気持ちを伝えても耳を傾けてくれない。……それでも叫ぶ、そして声を聞く。そうやって戦うと決めた主人公達の姿に、勇気を貰うと共に胸が締め付けられました。学生時代、弱くて声を出して戦うことが出来なかった自分にもこの物語を読ませてあげたいぐらいです。
各々が思いを抱えているからこそ声に出して叫ぶ。耳を傾ける。少しでも寄り添い、また違った明るい未来を歩くために。素敵なお話です。ぜひご一読を。
2015/11/02 12:52
ネタバレ
片思いのその先は
学園で一番よりも、好きな人の一番になりたい――。
美少女の美桜が好きになったのは、好きな人がいる湊。湊が好きなのは美桜の親友のメグ。
片思いは一方通行で、募る想いはどこへ向かう?
片思いほど憂うつなものってきっとない。でも好きだし簡単に諦められない。そんな片思いのときの矛盾しているような気持ちを、読みながらじっくり思い出しました。終わりが見えない片思いって、好きな人に好きな人がいるって、どうしてこんなにも切ないのだろう。美桜の気持ちを感じる度に、湊に振り向いてって叫びたくなりました。
片思いの終わりは実るか実らないかだけじゃない。想いを伝えたか伝えていないか、それできっと結果は変わる。好きな人や友達との出会いで変化して、自分の意思で前へ進む美桜はとてもたくましいです。
片思いの憂うつを乗り越えようと頑張った人だけが迎えられる愛おしい片思いの結末を、是非ご一読ください。
2015/02/19 09:04
ネタバレ
グッバイ・メロディー
「俺は季沙のギタリスト」
始まりはふたりの幼いメロディー。
こうちゃんが弾くギターはかっこいい。わたしの大好きなギターを弾いてくれる彼は徐々に上手くなり、バンドを組んだ。
かけがえのないメンバーに出会い、4つのメロディーを奏でて。『あまいたまごやき』は次第に有名になって、そして。
幼なじみは――芸能人になりました。
大好きな音楽で、どんどん成長していく彼。誰よりも一番応援しているから嬉しいことのはずなのに。不安になって、そして気付く恋心。
加速する青春。彼が夢を追えば追うほど、ずっと隣にいることが難しくなっていく――。
こんなにも夢に向かってがむしゃらになれるのも、大切な人のために精一杯悩めるのも、きっとこの年頃だけなのでしょう。大切な仲間、恋人、家族、ファン、愛しい幼なじみ。大切なものに気付きながら成長していく彼や彼女の物語は、とても温かさに満ちています。ありがとうございました!
2015/02/19 06:15
ネタバレ
宝物のような輝き
快晴の空の下、かつて誰よりも速く走った昴。エーススプリンターとして広がっていく世界で、どこまでも飛んでいけると思った。でも目指していた光は、非情にも見えなくなってしまう。
そんな彼女が出会った、星が好きな真夏。何も知らないはずなのに、温かく優しい言葉をくれた。
真っ暗で広がらないと思った世界。でも目を開けて見上げれば、確かにそこには光がある。
青い空の下、きみが見つけてくれたあたしの光。星空の下、今度はきみがあたしの目印の光になる。また光は見つけられることをきみは教えてくれた。
速く走れなくても、今度はきみとこの始まったばかりの世界を進んでいこう。
全く同じ経験がなくても、痛く悲しい昴の気持ちに頷き、一緒に真夏くんの言葉に救われて導かれていきました。心の奥底に染み渡る描写に、何度も涙が浮かびました。
昴と真夏の光。大切にしたい宝物が一杯詰まった素敵なお話。ありがとうございました!
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