プロフィール
秋野桜
【会員番号】45978
気ままにお話を書いてます。
★最新完結
『きみだけのメリー・プレゼント』
★お知らせとお詫び
『この恋を、笑って思い出せるように』
『いつでも一番星』
→しばらく更新停止となります。裏でぼちぼち書いていくので、再開する際はまたお知らせします。
『ここで息をする』
→当面の間、メイン更新です。
×
- ユーザーのブロック
秋野桜さんをブロックします。ブロックするとプロフィールや投稿した小説は表示されなくなります。
※ユーザーをブロックするにはログインが必要です。
-
作品一覧
総文字数/158,510
恋愛(その他)224ページ
公開リスト一覧
公開されているリストはありません。
レビュー一覧
2016/03/25 12:50
あおく薫る
空は晴れているのに雨が降っていた。夏の手前の季節に起きた、新鮮で少し不思議な光景。陽の光を浴びて輝くお天気雨が降ったその日。傘を忘れた真純はある古民家の軒下で雨宿りをしていた。そしてその家に住む小説家の斎さんと出会う。
「いいお天気なのに、不思議ですね」
「狐の嫁入りというんだよ」
お天気雨の別名を教えてくれた彼との出会いが、二人の日常に穏やかで優しい時間を運んでくる――。
とても瑞々しくて爽やかな冒頭のお天気雨のシーンが個人的にお気に入りです。幼少期、その不思議な光景に心が弾んだことを懐かしく思い出しました。居心地のいい時間も、彼にもっと近付きたいのに上手くいかないもどかしさも。繊細な文章で綴られていてすっと胸に沁みてきます。夏の始まりから秋の始まりまで。その空気の香りの変化がふっと薫ってくるような素敵な物語です。甘い香りを感じられるラストまでぜひ読んでみてください。
空は晴れているのに雨が降っていた。夏の手前の季節に起きた、新鮮で少し不思議な光景。陽の光を浴びて輝くお天気雨が降ったその日。傘を忘れた真純はある古民家の軒下で雨宿りをしていた。そしてその家に住む小説家の斎さんと出会う。
「いいお天気なのに、不思議ですね」
「狐の嫁入りというんだよ」
お天気雨の別名を教えてくれた彼との出会いが、二人の日常に穏やかで優しい時間を運んでくる――。
とても瑞々しくて爽やかな冒頭のお天気雨のシーンが個人的にお気に入りです。幼少期、その不思議な光景に心が弾んだことを懐かしく思い出しました。居心地のいい時間も、彼にもっと近付きたいのに上手くいかないもどかしさも。繊細な文章で綴られていてすっと胸に沁みてきます。夏の始まりから秋の始まりまで。その空気の香りの変化がふっと薫ってくるような素敵な物語です。甘い香りを感じられるラストまでぜひ読んでみてください。
2015/11/09 09:34
ネタバレ
切り取られた永遠
とある夏、ひまわりのように笑う美月が事故で亡くなってしまった。大好きな彼氏を残して――。
そんな美月の霊が見えるようになった陽鶴。彼女の姿が見えるのも、声を聞くことが出来るのも自分だけ。それはなぜなのか疑問は残るけど、陽鶴は美月の助けになろうと動き出していく。ひと夏の幻のような永遠の日々の中で。
伝えたくても伝えられない。そんな状況の美月ちゃんの思いも、それを目の当たりにする陽鶴ちゃんの思いも切なかったです。
陽鶴、美月、杏里、穂積の4人で過ごす日々は、不可思議だけどかけがえのないもの。だけど奇跡はいくつも望めるわけでもなく、その現実を知る度に胸が痛くなる。
陽鶴ちゃんたちの優しい思いに触れるたびに泣けてきたけど、決して悲しいだけのお話ではない。だって大切なことは彼女にたくさん伝えてもらったから。
「美月ちゃんを永遠にする」
この文章のその先の温かな未来をどうぞ見届けください。
2015/11/02 12:54
ネタバレ
秘色色の青春
どの世界にいても何かしらの価値で人は分けられてしまう。その人の声を聞かずに決められた価値で階級をつけられる。
『我々は反乱軍である』
これはそんなヒエラルキーが成り立つ世界で思いを叫び、声を聞こうと戦う人達の物語。
全員が平等であればいい。私の声を聞いてほしい。理解してほしい。でも現実はそう上手くいかない。信頼していた人に裏切られることもある。優劣で上下関係を作られる。全員が分かり合えるわけでもない。
気持ちを伝えても耳を傾けてくれない。……それでも叫ぶ、そして声を聞く。そうやって戦うと決めた主人公達の姿に、勇気を貰うと共に胸が締め付けられました。学生時代、弱くて声を出して戦うことが出来なかった自分にもこの物語を読ませてあげたいぐらいです。
各々が思いを抱えているからこそ声に出して叫ぶ。耳を傾ける。少しでも寄り添い、また違った明るい未来を歩くために。素敵なお話です。ぜひご一読を。
2015/11/02 12:52
ネタバレ
片思いのその先は
学園で一番よりも、好きな人の一番になりたい――。
美少女の美桜が好きになったのは、好きな人がいる湊。湊が好きなのは美桜の親友のメグ。
片思いは一方通行で、募る想いはどこへ向かう?
片思いほど憂うつなものってきっとない。でも好きだし簡単に諦められない。そんな片思いのときの矛盾しているような気持ちを、読みながらじっくり思い出しました。終わりが見えない片思いって、好きな人に好きな人がいるって、どうしてこんなにも切ないのだろう。美桜の気持ちを感じる度に、湊に振り向いてって叫びたくなりました。
片思いの終わりは実るか実らないかだけじゃない。想いを伝えたか伝えていないか、それできっと結果は変わる。好きな人や友達との出会いで変化して、自分の意思で前へ進む美桜はとてもたくましいです。
片思いの憂うつを乗り越えようと頑張った人だけが迎えられる愛おしい片思いの結末を、是非ご一読ください。
2015/02/19 09:04
ネタバレ
グッバイ・メロディー
「俺は季沙のギタリスト」
始まりはふたりの幼いメロディー。
こうちゃんが弾くギターはかっこいい。わたしの大好きなギターを弾いてくれる彼は徐々に上手くなり、バンドを組んだ。
かけがえのないメンバーに出会い、4つのメロディーを奏でて。『あまいたまごやき』は次第に有名になって、そして。
幼なじみは――芸能人になりました。
大好きな音楽で、どんどん成長していく彼。誰よりも一番応援しているから嬉しいことのはずなのに。不安になって、そして気付く恋心。
加速する青春。彼が夢を追えば追うほど、ずっと隣にいることが難しくなっていく――。
こんなにも夢に向かってがむしゃらになれるのも、大切な人のために精一杯悩めるのも、きっとこの年頃だけなのでしょう。大切な仲間、恋人、家族、ファン、愛しい幼なじみ。大切なものに気付きながら成長していく彼や彼女の物語は、とても温かさに満ちています。ありがとうございました!
マイリンク
- ツイッター
ぐうたら私生活や小説のことなどをぼそぼそと。
- note
ちょっとした創作とブログとつぶやき。