「亜希ちゃん、疲れているならちょっと横になっておくか?百物語なら俺達で進行しておくし、さ」


 ……え?


「そんなのダメに決まってるだろ、こンの低脳。百物語は途中でヒトリでも抜けたら意味ねェ……んじゃなかったっけか?」

「お前こそ低脳じゃねぇか!このっ、単細胞竜司!」

「ンだと?!ぶっ殺されてェのかァ?!」


 あわわ……なんか、健吾と竜司、ケンカになっちゃった……?

 ケンカを始めたそんな2人に対し、智哉と一樹がニヤニヤと笑う。


「――っていうか。ぶっちゃけ、2人とも低脳で単細胞じゃね?」

「あっ、たしかにぃ!★」


 ギロリ。

 健吾と竜司は、智哉と一樹を睨んだ。


「うっせェ!桜井の野郎!」

「お前も同意すんな!チャラ男の分際で!」


 ……終わるの、いつになるのかな?


「亜希ちゃん。アレはいつものことだし、気にしなくていいよ。それよりも、どうする?疲れているのなら、ちょっと横になってる?」

「僕でよければ、膝枕、貸すからね?かわいい子猫ちゃん♪」


 悠夜と昶が心配そうに私の顔を覗き込む。