しーん… 緊迫した空気。 正樹の時とは何か違う。 だってここのトップとその弟の勝負だもんね…。 私はイマイチ着いてけてないが…。 「遠慮はすんなよ、月夜」 「たりめぇだろ」 そう言った早瀬くんが今度はさきに殴りかかる。 …けどそのパンチは早瀬さんに止められた。 「…さすがセイヤさんだな。」 「あぁ。 だけどさ、中学ん時セイヤさん弟に負けちまったんだよな」 野次馬たちは相変わらずペラペラと話している。