私は、そっと胸を撫で下ろす。 正樹には悪いけど、早瀬くんと別れなくて済んだことに相当安心してしまう。 「な? 俺が勝っただろ?」 「は、早瀬くん!」 早瀬くんが私のところまで来てくれた。 「す、すごかった!! 早瀬くん喧嘩強いんだね!」 セイヤくん…じゃなくて早瀬さんが言ってたことは本当だったんだ。 「…そうでもねぇだろ 上には上がいるからな」 ちょっと微笑んでそう言った早瀬くん。 自分が強いのにそれを謙虚するなんて まじイケメン!! と心の中で叫んでいると