ー早瀬サイドー


俺は鮎原に屋上で背中を押された後、
彩芽に呼び出された。


だいたい内容はわかってた。




「私、月夜のこと好き。
中学の時は傷つけたことはごめん。
でもやっぱ私は月夜しか好きになれないの…」




ビンゴ。

やっぱ告白か。



「…わりぃ。
俺、お前とは付き合えねぇよ」




俺がそう言うと彩芽はちょっと驚いた顔して




「…そっか。
やっぱ月夜は中学の時もその前もずっと
私のこと幼なじみとして好きだったんだよ。

だから中学の時だって幼なじみとして好きだったからオッケーしてくれてたんでしょ?」




幼なじみとして好き?




「なぁ、幼なじみとしての好き。と恋愛対象としての好きって何が違うんだ?」




俺にはわかんねぇ。
恋愛対象として好き?

イマイチぴんとこない。