何が。 なにが。 なにがおこってるの。 ゆっくりと唇が離れた。 「え、あ、え…」 え、かあ、しか言えない私を見て少し笑う銀司。 その腕が私の座る椅子の背もたれに回っていた。 「綺麗」 そう言われて頬が紅潮するのを感じた。 それって感想? それともキスをした理由? 爆発しそう。好きだって思いが爆発して、口から出そうだった。 「からかわないでよ」 笑った。 もう笑うしかなかった。