ハッピーバースデイ


何が。

なにが。

なにがおこってるの。

ゆっくりと唇が離れた。


「え、あ、え…」


え、かあ、しか言えない私を見て少し笑う銀司。

その腕が私の座る椅子の背もたれに回っていた。


「綺麗」


そう言われて頬が紅潮するのを感じた。

それって感想? それともキスをした理由?

爆発しそう。好きだって思いが爆発して、口から出そうだった。


「からかわないでよ」


笑った。

もう笑うしかなかった。