来年使うかも、と佐月君と話している時はそう思ったんだけれど。 来年だって、もう一緒に祝うって決まってるわけじゃない。 今年だって、言っちゃえば去年だって一昨年だって決まっていたわけじゃないのに。 「わざわざ一緒に居てくれたんだ」 その優しい所が好きだった。 目を瞑る。 いつまで私は銀司を好きなんだろう。 いつまで好きで居て良いんだろう。 重たい。自分で思うのもあれだけれど、私って面倒くさい。 涙が零れそうになって、目を開ける。 よし、と部屋を出た。