ふあ、と欠伸をする銀司が机に突っ伏す。 文庫本がペラペラと窓から入ってくる風に捲られる。 銀司の茶色い髪に光が反射して、所々光の粒が見える。 昔から私は陰で、銀司は陽で。 光なんて嫌いだと思う私は、光の中に居る銀司が好きで。 それしか見えなくて。 でも、たまに、眩しすぎた。