そのアナウンスの声の後、
徒競走に出場していた奴らがぞろぞろと自分の席に戻って来ていた。
けど、いつまで経っても未生は戻って来なかった。
プログラムに目をやると、未生が出そうな競技はまだまだ先……
何かがおかしい………。
いや、でも誰かと話してるだけかもしれねぇ。
でももし何かあったなら……。
俺の中に焦りが募っていく。
と、同時にいつの間にか走り出している俺がいた。
周りにいる奴らが物珍しげにコソコソ話しながら俺を見る。
俺が走るのがそんなに珍しいのかよ……。
ちっと舌打ちをする。
そんな視線を受けながらも、
未生を探すためにひたすらいろんな場所を走り回った。

