それから一ヶ月の間にあいつと色んなことがあった。
目玉焼きは半熟だとか、卵焼きは砂糖多めだとか
どうでもいいような話をしたり、
くだらねぇことで喧嘩をしてみたり。
周りからみれば完全にバカップルに見えていたかもしれねぇ。
俺だってそう思いたかった……。
けど、やっぱり何か違う。
俺だけがそんなこと思っていても
未生はやっぱり“仮”としか思っていない。
そう思ったのがあの体育祭の日。
徒競走に出場するという未生を見送り、
競技に参加するのが面倒くさかった俺は日陰に座って
未生が帰って来るのを待っていた。
『徒競走出場者の皆さん、お疲れ様でした。
では、続いての競技はーー…」
「……ん?終わったのか?」

