「…香織。ずっと黙っててほんとごめんね…」 久しぶりに親友の香織とエンジェルのカウンターで肩を並べていた。 呼び出したのは私。 斗真との事をきちんと話すため。 「そんなに謝る事なんてないじゃん。 何となくわかってたしね~。 何年親友やってると思ってんのよ?」 そう言いながら、私の肩にポンと手をおいた香織。 「ごめん」 「あ?もしかしてあのこと気にしてる? それなら大丈夫。 あたしね、最初っから気づいてたよ。葵が斗真に気があるの。 だからあたしが葉っぱかけてあげたのよ?」