泣きじゃくるあたしに、斗真は優しかった。


朝までずっと傍についててくれた。


斗真に触れた。

触れられた。



斗真はあたしを心配してくれていた。


…こんなあたしを見捨てないよね?


あたしは飲めないビールをグイっと一気に飲み干した。



あたしは斗真がいなくちゃダメになっていく女を演じる。


もっともっと心配してもらう。



もっと。もっと。



そうすれば

きっと斗真を繋ぎとめておける。