「エリカ…ごめんな?

俺にとってエリカは妹みたいな存在なんだ。だから…」


「…あの夜あたしの事抱いたじゃない…」


「……」


酔って何も覚えていない俺に回答の余地は無し。


「…ウソツキ」

「?」


小さな声で下を向いたままエリカが呟いた言葉をうまく聞き取れなかった。



「あたしは…


斗真がいなくなったら生きていけない。
生きていけないのよ。
生きていけないの!!!!」


エリカはいきなり大声で叫びだした。


瞳からは大粒の涙を流しながら、俺に近づき今度は俺の腕を掴みながら


「お願い…お願い…だから…
そんなこと、言わないで…。

あたし何でもするから。何も望まないから。

ね?お願い斗真…
あたしを好きじゃなくてもいいから…

だから…だ…か…ら出て行くなんていわないで」


今度は子供のように泣きじゃくる。


そんなエリカを、俺はどうすることもできなかった。