交通量の多い道路。
なのに、車の隙間をすり抜けながらスイスイと軽快に走るバイク。
やっぱり恐くて必死にしがみついていた。
それでも、山道を走る頃には少し慣れた。
走る車も少しずつ減り、過ぎ行く景色を見る余裕もできた。
「バイクって気持ちいいねぇ~」
「え?」
メットをかぶっていると余程大声で叫ばない事には聞こえないみたいだ。
…春の風が心地よくて気持ちいい。
心地いいのはそれだけじゃない。
斗真の広い背中にもたれかかっていると それだけで心が癒された。
…このまま時間が止まってしまえばいいのに。
左右に体が揺られながらくねくねした山道を登っていくバイクの後ろで、そんな事を思っていた。
あまりの気持ちよさから私の瞼はしだいに重くなり、睡魔が押し寄せる。
まるで
お母さんの背中でおんぶされている赤ちゃんのように、気持ちよく意識が遠のいていった…
なのに、車の隙間をすり抜けながらスイスイと軽快に走るバイク。
やっぱり恐くて必死にしがみついていた。
それでも、山道を走る頃には少し慣れた。
走る車も少しずつ減り、過ぎ行く景色を見る余裕もできた。
「バイクって気持ちいいねぇ~」
「え?」
メットをかぶっていると余程大声で叫ばない事には聞こえないみたいだ。
…春の風が心地よくて気持ちいい。
心地いいのはそれだけじゃない。
斗真の広い背中にもたれかかっていると それだけで心が癒された。
…このまま時間が止まってしまえばいいのに。
左右に体が揺られながらくねくねした山道を登っていくバイクの後ろで、そんな事を思っていた。
あまりの気持ちよさから私の瞼はしだいに重くなり、睡魔が押し寄せる。
まるで
お母さんの背中でおんぶされている赤ちゃんのように、気持ちよく意識が遠のいていった…


