退院の日。 やはり葵の姿はなかった。 俺の瞳に残ったのは悲しい葵の後ろ姿だけ…… ずっとずっと気になりながら… 今日までの日々を過ごしていた。 これは 葵の事を忘れてしまった罪悪感? 罪の意識みたいなものなんだろうか…? 今日は葵がずっと笑顔でいられるように… 最後に素敵な思い出を作ってやれればいいんだけど…な。 そう思いながら、俺は葵との待ち合わせ場所に向かっていた。