仕事場について、真っ先にシフトの調整をした。
何とか午前中に空き時間を作り、入院手続きにくる事ができた。
タクシーで10分ほどの距離の病院で、ホントによかったと胸をなでおろす。
夜中にきた時とは全然違う病院の様子に驚かされつつ、大きな総合受付のフロアーの長椅子に腰掛けた。
今朝、出勤して真っ先に奈緒ちゃんに昨日の夜の事を説明した。
斗真の様子を聞き、今にも泣きだしそうだった奈緒ちゃん…
「…1週間ほど、お昼休憩を2時からにして抜けさせてほしいの…。
迷惑かけてばっかりで悪いんだけど…」
そんな私のお願いに
「…全然オッケーですよ。店は心配せずに、今は斗真さんの事に注いでくださいね。
だけど…無理は禁物ですよ!
店長はすぐ無理するんだから…」
奈緒ちゃんは嫌な顔一つしないで了解してくれた。
「ありがと…」
人の温かさをしみじみ噛み締めていた…
私のまわりにいる人たちは…
私の事をいつもちゃんと見ていてくれている。
そして
いつも私を支えてくれているんだと…


