あの夜から3日がたった。


葵の傷は少しずつ回復していた。

でも心の傷は?

心にうけた傷はそう簡単には消えないはず…


あの夜
俺の胸の中で泣きはらした葵…


でもその後は、もう一滴の涙さえも見せない。


涙どころか、いつも笑顔で俺を迎えてくれる。


きっと…

俺に心配をかけないように無理をしているんだと思う。


そんな葵は、明日からもう仕事に行くと言う。


正直驚いた俺。


家にいてくれたら安心だけど、いつまでも閉じ込めておくわけにもいかない。


とりあえず俺も決心した。


明日の昼、営業で外回りの時にエリカに会いにいく…