精一杯のLOVEをあなたに。。。

一階に降りた俺は、車にもたれて煙草をふかしていたリュウさんに声をかけた。


「すいません…リュウ先輩」


そう…

葵の事を偶然助けてくれたこの人は、俺の高校の時の二つ上の先輩だった。





「斗真…久しぶりやな。

…久しぶりの再会がまさかこんな風になるとはな…?」


リュウ先輩はため息をつきながら、俺の肩に優しく手をおいた。


「先輩…
葵の事助けてくれてほんとにありがとうございました。

もし先輩が偶然あの場所を通りかからなかったら…」


「ん…と、まるきし偶然でもないんやけどな…?」


「え?」


リュウ先輩の返事に俺は驚いて目を見開いた。