精一杯のLOVEをあなたに。。。

香織に言われた場所についた俺は辺りを見回した。


すると、香織がバイクを止めてこっちに近づいてくるのが見えた。



「葵は…?」

俺は首をふった。


「あっ…あれじゃないかな?」


香織が指差す方向に外車が一台ハザードランプをつけて止まっているのを見つけた。


二人でその車に近づいていくと、背の高いスーツ姿の男性が俺たちに気づいたみたいだ。


俺はその人の顔を見て少し驚いた…


相手もきっと俺に気づいた様子?


「…あの」


「あ~…あそこにおるから。はよ行ったり」

「ありがとうございます」


俺はその男性に深く頭をさげた。


それを聞いていた香織は俺の背中をポンとたたいて


「早くいってあげて…」


涙声でそう言った。