「わざわざごめんね… せっかくだから上がってお茶でも飲んでって」 出迎えたエリカはにこやかにそう言ってスリッパを俺の方に揃えなおした。 「いや…いいよ。時間もあんまりないし…」 「あ…そうそう… お願いがあったの。 浴室の換気扇の調子がおかしいの。ちょっと見てほしいんだけど…」 顔の前で手を合わせながらお願いのポーズ。 俺は仕方なく了解してスリッパをはいた。