「葵…じゃあさ、もういっかい手出してくれねぇ?」 「え?まだ何かあるの?」 今度はどんなサプライズがあるのか、ワクワクしながら手を差し出す。 「…あ…っ」 「意外とピッタリじゃんか」 私の左手の薬指にはキラリと光る可愛いハート型のシルバーの指輪がはめられてた。 「うそ…すごい可愛い。」 誕生日でもないしクリスマスにはまだ早いし、これって? 「あのさ…俺の夢の話しただろ?」 「…あっうん」 「その夢は… 葵がいないと叶わないからさ…」 「…?」