それから3日後の事だった。


営業時間が終わった午後8時すぎ。

着替えが終わったエステシャンは早々と帰り、スタッフルームに残っていたのは私と副店長の奈緒ちゃんだけ。


そんなところに
フロントから内線が入った。


『あの…店長すいません。お客様が……』


『お客様?』


隣にいた奈緒ちゃんも一緒に驚いていた。


「こんな時間に飛びこみのお客様かな?」


奈緒ちゃんも不思議顔。


シドロモドロのフロントからの内線の声は、きっと新人スタッフだ。


帰るところをお客様に捕まったのだろう…


『わかりました…。すぐ行きます』


そう答えて
ロッカーにしまった白衣をまた取り出しあわててはおった。

「店長…今からカウンセリングするんですか?」

奈緒ちゃんがびっくりした様子で聞いた。


「少し説明して、後日カウンセリング予約とって帰ってもらうわ」


そしてフロントに駆け足でむかった。