『俺さ、明日から知り合いの会社で働くことになったからさ』 『えっ?…会社って?』 スーツ姿で帰宅した斗真の第一声に驚かされた私。 『親戚の叔父さんがやってる不動産会社で、契約社員みて~な感じ?でも割と給料いいんだぜ?』 ピースサインしながら、ものすごく上機嫌。 『そうなんだ? じゃぁエンジェルはやめるの?』 『しばらくは辞めずに、かけもちすっから。』 『そう…でも大丈夫? そんな無理しないでいいのに…』 『ダイジョブだって』 心配顔の私の肩をポンと叩きながらそういった。