「…そのバック?何?」

エリカの表情が一瞬にして変わった。

「出ていくの?」


「あぁ…

もう俺はここにはいられない。
もう…エリカとは一緒にいられない…」



「イヤ!イヤ!イヤ!イヤだ!イヤだ!絶対にイヤ!
やだぁぁぁ~~~」

ガッシャン
ガチャガッチャ~ン!ガチャ~ン!

「エリカ!!」

「離してよぉ~!」

エリカは突然、テーブルの上に置いてあった食器を手当たり次第に床に叩きつけた。

「エリカ!」

エリカの腕を掴んで動きを止めようとしても…

泣き叫びながら
尚も暴れまわる。

そして床にあった粉々に割れた食器の破片を拾い上げ、

それを自分の手首にあてた…

「バカッ…やめろ!」

俺の手はエリカの頬を思いきりたたいていた。

エリカは床にうなだれ、大声でその場に泣き崩れた。