「おかえりなさい」 元気に出迎えるエリカの姿。 呆然として言葉がでなかった。 「どしたの?」 エリカはそんな俺の様子に驚いた顔できいた。 「どしたの? じゃね~だろ? 熱が出て起き上がれないって電話してきたのはお前だろ?」 「あ~。熱? あれは…ウソだよ。 もしかして斗真が心配して帰ってきてくれるかな~って。 ホントに帰ってきてくれたんだ?」 エリカは 何も悪びれた様子もなく、嬉しそうにそう言った。