side,Kazuma

華ちゃんって一体何者なんだろ?
なんだか敵に回してはいけないそんな気がするなぁ...。

「あ、劉?転校生がうちのクラスに来たんだけどさ、連れて行ってもいいかな?」

”あぁ...。”

「じゃあいまから行くね?」

さて、劉からOKもらったし...あとは、華ちゃんだね?

「ねえ?華ちゃん今からちょっとついてきてほしいとこがあるんだー来てくれる?」

まあいやって言われても連れて行くんだけどねー

『...ハア、どうせ行かないって言っても連れて行くんでしょ?顔にそう書いてあるわよ。燐龍(リンリュウ)さん』

「っ?!」

ど、どうして華ちゃんが僕の通り名しってるの?!

『どうして知ってるのかって顔してるわね?うふふ。あたしねちょっと関係者なのよ。ま、調べても何も出てこないと思うけどね?禮龍さん?』

その言葉に、大輝またの名を禮龍(ライリュウ)が目を見開いて驚いていた。

「な、なんでしってんの?!」

『あら、何回も言わせないでほしいわ。あたしもちょっと関係者なのよ。』

かんけいしゃ?

「え、つまり華ちゃんって族に入ってたりするの?」

『さあ?どうかしらね?』

そういって華ちゃんははぐらかして、まだなにも言っていないのに、

『で?あたしはどこに連れて行かれるのかしら?』

そう、自ら僕らのもとに来たんだ。

『覚悟はいい?もし、あたしが何者であろうと≪その場所≫に連れて行く勇気があなたたちにはあるかしら?』

そのひとことを残して...。