「光流先輩はいつも通りだけど。それより玲奈はどこ行ってたの?」 「隣のクラスの知らない男子に呼び出されて。好きだって言われたけど、全然知らなかったから断って来た」 にっこり笑いながら玲奈が言う。 「玲奈って本当モテるよね。これで何人目?」 私が知る限りでは入学してから5人以上に告られてる気が……。 「さあ、わかんない。いちいち数えてないしね。恋愛よりも今は萌絵といる方が楽しいから別にいいの」 しれっとそう口にして、玲奈は自分の席である私の前の席に座った。