ど、どうしたらいいんだろう……。 何を言っても慰めにならないってことを 一番良く知ってるのは私だ。 だからこそ何も言えない。 言えるわけがなかった。 「言えて良かった」 ゆっくり立ち上がった瀬名君の顔は寂し気で 胸がギュッと締め付けられる。 ごめんね……。 ごめんなさい。 そんな顔をさせてるのは私だね。 「そんな顔するなよ。余計辛くなるだろ?」 「ご、ごめん」 「俺の為にそこまで心を痛める必要ないから」 …………