「光流、先輩……」 どうして ここに……? だけど 先輩は私を見て少しだけ目を見開いた後、入って来ようとはせずにそのまま出て行こうとした。 「待って下さい!」 悲しげなその瞳。 今にも泣き出してしまいそうなその横顔。 それを見て やっぱりウワサは本当なのかなって。 「ここに用事があるんですよね?私が出て行きますから……先輩はいて下さい」 光流先輩がここに来た理由。 それは多分 私と同じ。