なぜか気になって 気付くとこいつのことを考えている時間が増えた。 「先輩、焼けましたよ」 「あ、おう」 皿に肉を取り分けてくれた萌絵は、本当に嬉しそうで。 やっぱりそんなに肉が食いたかったんだなと解釈した。 「お前、食い意地張ってんな」 「えっ?そ、んなことは……」 目を泳がせてあからさまに言葉を詰まらせる萌絵。 なんとなく顔が赤くなっているのを見て思わず笑ってしまった。 わかりやすすぎだろ。