「俺もサボりたーい。航希、萌絵ちゃん、一緒にサボろうよ」 ウサギ先輩が大の字でアスファルトの上に寝そべる。 うーん、と伸びをして気持ち良さそう。 「やっぱ俺授業出るわ。萌絵も出ろよ」 「えー」 フェンスにもたれかかって座っていた先輩は、ゴロゴロ転がって駄々をこねるウサギ先輩を呆れたように見つめている。 「ガキか。お前はもうちょっと男らしくなりやがれ」 「ムリー」 「ちっ」 ウサギ先輩に容赦ない佐伯先輩。