いくら想っても、私の気持ちは光流先輩には届かない。 十分過ぎるほどそれはわかった。 このまま好きでいても、苦しいばかりのこの恋。 もう 終わりにしよう。 光流先輩を好きでいるのは。 もうやめよう。 他に目を向けてみる。 私だっていい加減前に進まなきゃ。 そう心に誓ったのは、夏休みに入る前日のことだった。