光流先輩が……? 私を? ウソ、でしょ? なんで? 「裏庭で待ってるってさ」 放心状態の私に、その男子はあっけらかんと告げた。 「萌絵、やったね!良かったじゃん、光流先輩から会いに来てくれるなんて」 玲奈の言葉がすんなり頭に入って来ない。 良かった……? 良かったのかな? だって 悪い予感しかしない。 その後どこをどう歩いて裏庭まで行ったのか覚えていない。 だけど 悪い予感しかしないのに、妙にドキドキして落ち着かなかったことだけは覚えてる。