青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。



…雨が、降る。

空は曇り、太陽は見えない。

雨音を聞きながら、友達と話す。

彼女も今、そうしているんだろうと思いながら。





昼休み。

雨が上がった空には太陽が上がり、快晴になっていた。

俺の提案で、外の中庭のベンチで四人、昼食を取ることになった。

理由なんか、決まってる。

俺が、麗奈ちゃんと食べたいから。

いや、この四人でいるのが楽しいっていうのは、もちろんあるんだけど。


「じゃーんけん、ポンっ」


昼飯にする前に、誰かが自販機へ飲み物を買いに行こうということになった。

利乃ちゃんが言い出したことだけど、大賛成をしたのは俺。

ふたりで行こうと、言ったのも俺。

…なんだけど。

まあ実際、そんなにうまく行くわけがない。

ジャンケンの結果、負けたのは麗奈ちゃんと慎也だった。