青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。



…けど。

ふと目があうと、麗奈ちゃんがビクッとしてそらした。

その姿に、思わずキュンとする。

…えー…可愛い。

あの騎士麗奈ちゃんが、俺のこと意識してる。

めちゃくちゃ可愛いんですけど。


返事を急がせるつもりはないけど、このままは地味にツライ。

…慎也と麗奈ちゃんが、なんかいい感じになってたから。

思わず焦って、告ったけど。

慎也のこと、やっぱり好きなんだろうか。


そんなことを考えていると、慎也が教室に入ってきた。

「あ、池谷くん、おはよー」

「おはよ、慎也」

慎也は、もうすっかりクラスに馴染んでる。

クラスメイトからの挨拶に、爽やかな笑顔で答える慎也。

くっそ…男の俺から見ても、かっこいい。

ムーっとした顔で睨んでいると、慎也が俺に気づいた。