………いつから?

トモとあたしが知り合ったのは、去年の夏頃だ。

昼休みに、屋上で。

…あの時の事は、今でも覚えてるよ。

一緒に空見て、話して……

うん、うん。

あれから、よく話すようになったんだよね。

二年で同じクラスになってからは、ますます。

…え、いつから?

ホントに、いつから!?


てか、なんであたし?

トモは男女問わず友達多いから、当然あたしなんかよりずっと可愛い子とも仲良くて。

利乃じゃなくて、あたし。

対して可愛くもなくて、決して愛想が良いわけでもない。

…あたし。

なんで!?

ガバッと起き上がって、薄暗い窓の外を見る。

…トモ、あんたそんなに趣味悪かったの。

知らなかったよ、あたし。

…てゆーか!

返事、どうするの!?

うわあああ、と無意味にジタバタする。

今度って、いつ言えば良いの?

急かさないよ、って意味なんだろうけど。

…考えなきゃ、いけないんだよね。

告白なんてされたの初めてだから、戸惑うんですけど。


「……うぁーー……」


枕に顔を突っ伏して、間延びした声を上げる。